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沖縄に関する情報を掲載していきたいと思います。
首里城は2019年10月31日に発生した火災によって焼失しました。
現在は復元工事が進められています。
今回は「首里城 復元の今」をご紹介いたします。
首里城正殿の壁は弁柄色で平成ものとは違うものとなっています。
平成の弁柄は市販のものが使用されていたそうですが、令和の弁柄は自然由来のものとなっています。
深みのある色になったように思います。
ネットでも紹介されているので色の違いは確認できるかと思います。
久志間切弁柄について古文書に記されているということですが、平成の時にはその特定には至らなかったようです。
今回特定できたのはある中学生の疑問からだそうです。
「赤い川があるけど何故赤いのか」それを伝え聞いた研究者が調査した結果、鉄バクテリアによるものと分かり塗料としても使えることが分かりました。
こうして首里城の弁柄が再現されたということです。
赤瓦は6万枚程使用されていて、首里城が焼失した時の赤瓦を細かく砕き材料の一部として使用しています。
ボランティアによって赤瓦についた漆喰等を取り除き、赤瓦の作成には全国の皆様から寄せられた寄付金が首里城復興基金として使用されています。
首里城正殿の完成は2026年秋ごろの予定です。
中央に見えるのが唐玻豊妻飾(からはふうつまかざり)ですが、これは富山県南砺市の井波彫刻によるものです。
250年以上木彫りの町として知られています。
龍は柔らかな曲線と躍動的な力強さがあります。
しかも8cmの薄さの中で表現していくのに苦労したようです。
観光客が集まっているところから正殿を見ることが出来る。
正殿を見た人達から「綺麗だ」「すごい」という感想が漏れ聞かれたのは良かったと思います。
素屋根が取り除かれ見学エリアも取り除かれた。
右側の階段をのぼったところに見学デッキがあった。
見学デッキより作業の状況が見られる。
見学デッキより撮影。
見学デッキより撮影。
この後、首里城の象徴ともいえる赤瓦が載っていく。
素屋根裏には正殿が描かれていた。
首里城は見せる復興ということで見学デッキや見学エリアが出来、見学エリアからは素屋根の中で首里城が立ち上がっていく様を見ることが出来ました。
宮大工、瓦職人、漆職人、木彫り職人等々いろんな職種の職人達が誇りと技術力でこの工事に関わり首里城を仕上げています。
有難いことだと思います。
また、研究者や学術経験者が古文書や古写真等の解析をずっと進めてきていて平成の首里城と違う発見があり平成の首里城とはまた違った新しい令和の首里城が新しく甦ろうとしています。
今は首里城では内部の作業が進められていますが、その様子は見ることは出来ませんが、これから見せる復興が第2段階に入っていくようです。
首里城の裏では展示物やビデオ等で首里城のことを知ることが出来るようです。
正殿が出来上がった後も北殿、南殿、書院・鎖之間、二階殿等の工事が続いていきます。
正殿は2026年秋には仕上がりますが、首里城の復興はまだまだ続いていきます。
それを見守りつつ楽しみにしていきたいと思います。
左の写真は、書院・鎖之間庭園を東のアザナより望遠で撮ったものです。
主木となる松は焼けて枯れてしまったのですが、ソテツは葉焼けしていたものの今では甦っています。
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